虫よ虫 五ふし草の根を絶つな 絶たば己も共に枯れなん
2021-03-19


宮崎県北コミュニケーションペーパー
W+ing編集部のhpから

「敬天愛人」
西郷のリーダーシップ

 西郷隆盛を敬愛してやまない人は多い。それはナゼなのか。西郷に関する書物を読んでみると「南洲翁遺訓」に出会う。
 ここに西郷の西郷たる精神を、見出すことができる。それをたった一つの言葉に集約すれば「敬天愛人」だろう。 遺訓24条に「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とする。天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以って人を愛する也」とある。
 訳すると「道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である」(西郷南洲翁遺訓=財団法人西郷南洲顕彰会編集発行より)延岡西南の役会の森永重哉会長は「西郷さん(17歳のころ)は、薩摩藩郡奉行・迫田利済(としなり)の下で郡方書役助(こおりかたかきやくすけ=年貢を徴収するときなどの書記補佐)として働いてたある年、米が不作になり、迫田さんは農民の年貢を軽くしてもらうため、藩に願い出ますが、聞き入れられず、辞職します。
 そのとき迫田さんは“虫よ 虫よ 五つ節し草の根を絶つな 絶たば 己も共に枯れなん”という言葉を残しています。これが西郷さんの生き方に大きな影響を与えています」迫田の言葉にある「虫よ」は役人のこと。
 「五つ節し草」は重い年貢(税金)に苦しめられている農民。つまり、「役人たちよ、農民に重い税金を課して苦しめ、農民がいなくなったら、自分たちも破滅の道を歩むことになりますよ」という意味である。
 京セラを「世界の京セラ」に育てあげた創業者・稲盛和夫さん(鹿児島出身)は、「敬天愛人」を社是とし、南洲翁遺訓を経営面に生かしてきた一人である。「西郷のおしえは、普遍的なものです。特にこれから社会的に重い責任を担うであろうリーダーの方々に、ぜひ勉強していただきたい。少しずつでもその思想を身につければ、リーダーとして大きく成長されるものと確信しています」
(PRESIDENT 2008.6.16より抜粋)といっている。


・・・・仁徳天皇の民の竈のエピソードにも似ている。民の竈から煙が上がるようにするべきだが・・・。
 自動車会社を救済するために始めた環境対策車への補助金が今は目的になってはいないか。或いは消費税はもともと車本体に20%の物品税を掛けていた。だからエアコン単体は物品税がかからないので別に取り付けると安くなった。それを消費税の課税で解消してしまったのである。10%になれば車が売れなくなるわけである。全体としては軽四にシフトしていった。自動車会社を助ける税制がかえってユーザーの首を絞めたのではないか。
 仁徳天皇のことは河村たかし市長が誕生して減税が争われた際に出て来た話だった。よく勉強していると思う。
[人]

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