雪深く心はづみて唯歩く
2010-02-09


虚子五句集。昭和20年から。小諸の前書き。
またも2/7の続き。奥美濃の厳冬期にも山へ行ったが大抵はスキー場の背後の山であった。だからスキー場までは除雪が進み走りやすい。今回のように最奥の村から歩くのは珍しい経験であった。
 必ずしも心が弾んでいたわけではなかったが大勢で歩くのは楽しいものであった。小高い地点で諦めがつくところまで登れればいい。そう思いながら歩いたのだった。掲載句のように雪深い林道を唯歩いただけであった。
 虚子も小諸の山の一角を歩いただろうか。噴煙を吐く浅間山を見つつ、黒斑(くろふ)山辺りまで。明るい高原の景色が浮かぶ。
[一句鑑賞]

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