鉢盛山に登る
2008-10-06


登山道は段々に緩くなり、コメツガの天然遷移らしい枯れた木の立つところも通過。右に朝日村の避難小屋を見ると山頂は近い。4つの祠と展望盤があつ山頂に着いた。10時である。2時間ジャスト。踏み跡を西に行くと電波反射板の建つ広場に出た。そこからは中部山岳の展望台というにふさわしい眺めが得られた。
 鹿島槍、常念岳、大天井岳、槍穂高連峰、笠ヶ岳、焼岳、霞沢岳、乗鞍岳、御嶽などが一望の下に広がる。初めての人は絶句する。素晴らしい展望である。よく見ていると北穂に見えたのは前穂であった。前穂は奥穂に重なって見えていたのだ。約1時間は堪能した。
 山頂に戻って11時5分、昼飯も食べずに下山開始。しばらくで避難小屋への小道を分け入り、小屋に寄るが閉鎖中。ついでに高層湿原の権現の庭にも下ってみた。秋の湿原である。矮小化した樹木が侵入して尾瀬のようなイメージでなく、日本庭園のようだ。
 小さな白い玉を取ってみるとサロメチールの臭いがした。これはシラタマノキ(ツツジ科白玉の木)である。道草を堪能して登山道に戻った。後は又ゆっくりと森林などを眺めながら下った。サルオガセはここでも結構ある。途中、パラパラと音がして霙か霰が降ってきた。秋の亜高山の山はこれだから怖い。
 登山口へは13時過ぎに着いた。霙は小雨に変わった。さっさと身支度を急いだ。再び慎重に林道を走った。昨夜は暗くて分からなかったダム湖を見ながら無事、薮原に着いて鍵を返還した。
 帰りは久々にR19を走る。福島のとちの屋のそばを賞味した。皆さん旨いといって満足気であった。
 往きは240Km余り、帰りは170Kmで合計410Kmとなった。大型トラックがぶんぶん飛ばす魔のR19であるがこの経済性は捨てがたい。それに味な店もあるし。

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