岩魚釣り
2007-07-17


禺画像]
台風の影響の残るまま15昼過ぎに出発。目的地は石徹白である。普段沢登りでよく見る岩魚であるが釣とは中々兼ねられないのでこのときとばかりに行った。
 高速道路の上からは長良川の濁流が見えていたから現地でもあんな風だったらどうしょうか、思案しながら走った。まだ風も強く時折車体が振られる。現地に着いて見ると石徹白川の水は澄明であったから一安心。原生林から流れ出る水は大雨でも濁らない、急激には増水しないという知識と経験が生きた。長良川源流は殆どの山がスキー場開発された。樹林が無いだけ雨は早く川に流れて一気に増水する。下流域の人々が洪水を不安がる原因でもある。釣りに行くなら開発されていない山域に限る。
 道路沿いの一角にテントを張る。15日はそれだけで暮れたが夜には思いがけないショーが見られた。台風一過で夜空は満天の星である。月は見えないが星だけでも明るいのは星月夜という。私でも分かる北斗七星、他諸々、詳しい人の解説に感心する。天の川が出ている。
 もう一つは蛍の乱舞であった。最初は向うからヘッドランプで近づいてくる人がいると見えたがふらふらするので蛍と分かった。山の蛍は元気で結構高く飛ぶ。都市近郊では見られなくなった懐かしい夏の風物詩である。
 こちらを目指しては去っていくように飛んでいる。何か山で亡くなった仲間たちが蛍となって遊びに来たようだ。「お前達楽しそうだなあ」と云っているみたいである。
 16日はどんよりした朝であった。雨でなくて幸いであった。朝食後早速釣りの支度をして出かけた。石徹白川本流では小型ばかりで皆リリース。某支流に移動した。河川敷では家族連れがテント生活を楽しんでいた。
 川幅5mほどで水量も昨日に比べて激減した。竿を入れてみるといい当たりが3回続いて良型を3尾ゲットした。更に1尾を追加。良型は激流に餌を落としてもよさそうだ。あとは何度入れてもリリースする小型ばかりで11時半引き上げた。
 高く登った太陽が暑いので日陰に移動して炭を起こし塩焼きで賞味。口々に旨いと一言。3人なので一人1尾と年配にもう1尾をプレゼント。すっかり釣りとキャンプを楽しんで引き上げた。帰りは福井県経由で走った。さみどりに染まる荒島岳が立派である。
 油坂峠を越えて白鳥町に入り美人の湯で垢を落とす。このお湯のある一帯は最近観た映画「郡上一揆」の舞台となった所だ。露天風呂にも一揆の顛末を書いた立て札があって思い出した。このお湯の屋根も一揆の際の傘連判状をかたどったというから経営者はよほどの思い入れがあるのだろう。お湯をでてからすぐの交差点の左に一揆の犠牲者を祀る神社があった。しばし歴史の思いにふけった。
[自然]
[奥美濃の山]

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