白河の清きに魚の住みかねて元の濁りの田沼恋しき
2021-03-29


狂歌
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 江戸中期、白河侯松平定信が行なった「寛政の改革」がわずか6年で幕を閉じたのは、民衆による強い反発によるものだった。厳しい財政改革が経済を停滞させ、文化も廃れさせたことが原因だった。
 たとえ腐敗政治だったとしても、生活も豊かで文化も花開いた以前の華やかな「田沼時代」が恋しいと、失脚した老中田沼意次を民衆は懐かしんだのだ。そのときに生まれた歌がこれだ。寛政の改革と田沼の腐敗政治をくらべて風刺した狂歌である。
以上

・・・すると今なら河村市長の目玉政策である庶民革命をいうのだろう。税金で食っとるもんが高い報酬を取っていたらいかん、と市長の報酬を下げ、市議にも下げさせた。市議会の抵抗はリコールで封じ込めた。
 すったもんだの末に公約の減税10%は5%に減額されて実現した。名古屋市だけの改革である。これを実現するためには働く公務員諸賢の尽力もあってのことである。
 そしてこれが3期12年も継続された。今年は河村市政4期目を目指す。対立候補の公約はすべて減税5%は金持ちしか恩恵が無いとして、当選したら廃止すると謳う。
 しかし、5%減税を止めると
@市職員への引き締め効果は無くなるのではないか。
パーキンソンの法則の第二の法則に該当する。

A市財政は理屈では増税で使える金が増えるが、納税者の利益あってのことなので、金持ちが節税対策してしまい、全体的には減収すると思う。
 例えば、個人事業主が市民税を減らすには、まず所得税を圧縮するために経費を増やすことになる。従業員の給与をアップ、高級車を買う、等がある。

Bパーキンソンの法則が働き、無駄な支出が増えるだろう。

 パーキンソンの法則
・・・役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続けるというもの
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

第1法則
・役人はライバルではなく部下が増えることを望む
・役人は相互に仕事を作りあう

 要するに庶民革命で一番きついのは報酬を半減された市議(今は800万円から1455万円に戻ったらしい)や市職員である。早く辞めてチョーと叫んでいるのではないか。質的にはきついが年収は一般の会社員よりは厚遇である。
 さて名古屋市の有権者はどう判断するのかな。
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