読書三昧
2020-01-12


禺画像]
司馬遼太郎『街道を行く 壱岐・対馬の道』(朝日文庫)などを読み直す。発見したのは上見坂公園の句碑の作者が高浜虚子になっていることだった。P189に
「山ですねえ」
と私は、バスが山の壁にぶちあたりそうになっては巧みにかわして山の壁に沿ってゆくのを見て、永留氏に言った。
「対馬は来てみれば大山国だったという意味の句が虚子先生にあります」と永留氏が言った。

 というくだり。永留氏とは文中にある永留久恵氏。大正9年生まれで鶏知の中学校の校長。民俗学の研究者。

 この句は上見坂の句碑の句のことだろう。高浜虚子の弟子の河野静雲の間違いではないか。銘を見ると虚子とは書いてない。会話中の文なので誤植ではない。
[本]

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