俳句会の忘年会
2016-12-19


昨日は夕方から近くの鰻屋で句会の忘年会をやった。5人のフルメンバーが揃うと話が弾む。1人はミニゴルフで転倒し顔に大けがして癒えて行く最中、1人は第九の歌唱レッスンからの帰途に寄り、と色々多事多難の話題を振りながら約3時間があっという間に過ぎて行った。
 俳句の話はほとんど出なかった。それでもお互いに全く違う人生を生きて終盤を迎えつつある人らばかりで私も同じである。60歳で始めたこの会も6年経過、来年は7年になる。出入りはないが皆さんが大切と感じているのか仲間割れもなく続いている。
 今朝も1人の男性が酔いに任せて言い過ぎたことはなかったか、と謝罪があった。確かに談論風発という感じで主張していた。そこは元主婦でやんわりと受け止めてやんわり返す手際の良さに関心もした。亡夫との仲違いの経験もあるから深刻でもなさそうだ。四国や東北の出身の違いであろう。土地土地で意識は違う。
 地方の城下町で少年期を育つ。整然とした街並みの背景で、礼儀作法を叩きこまれる。それは儒教の教えとはいかないまでも目上、年長者への尊重の念、女性、子供は男性に従うなどいう秩序が根付いている。男性の発言に対して女性の反論は一一対応が難しいと感じる。一方でかかあ天下と言う言葉があるように男性をしのぐ文化の地方もある。熊本県や群馬県、東北地方は男女同権でなければ生活を保てないだろう。
 俳句などの趣味で結ばれた会を堺屋太一は好縁社会という。女性会員は皆連れ合いを亡くされたからこの会で世間とつながることになる。地縁血縁職縁の果ての好縁である。こちらが考える以上に重要な役割を担っているのかも知れん。
 人気の繁盛店だが隣の部屋は次々客が入れ替わるのに私どもは3時間も粘ってオーダーストップまで居座った。まだ話たりないそうなところを打ち切ってお開きにした。来年も健吟を期待する。
[天白歳時記]
[短歌&俳句]

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