吟詠!夏木立
2012-07-23


桧峠
霧深き峠を越ゆる夏の朝

なんばんの花石徹白は山の村

導きし水噴出せる登山口

石段の一歩踏み出す登山道

優しさに癒さるブナの夏木立

大杉の周りを草刈り守られし

病葉や栃の葉先のなぜか赤らむ

豪雪の重みに耐へし登山小屋(神鳩の避難小屋)

ペットボトル目一杯注ぐ山清水(水場)

笹百合の凛として立つ姿かな

笹百合に近づき匂い嗅ぎにけり

笹原に黄の頭出すキスゲかな

銀竜草白より白い色をして

白山の森に谺(こだま)すホトトギス
[短歌&俳句]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット