春の飛騨・猪臥山
2009-04-12


蕗の薹無尽蔵なる登山口

 春の山落葉を踏みて歩くなり

 春暑し下着一枚脱ぐ山路

 森深く使者のごとき初音かな

 カラマツの雪間を歩く登山道

 かもしかの居座る平雪残る

 残雪の続く限りの尾根の路

 長閑さや頂上でうどん食ぶ

 蕗味噌と竹輪の乙な味したり

 春の昼筍飯のお弁当

 春雪嶺ぐるりと囲む飛騨の国

 白山の麗かに座すげに白く

 たむしばのひらくばかりのつぼみなり

 まんさくや路を疑うほど長し

 ハルニレの明るき森や山笑う

 残る雪ブナの林の堆肥とも
[短歌&俳句]
[飛騨の山]

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