2008-12-30
富士を見る山ゆきで締む年の内
宿で飲む酒買う年の暮の街
眠る山大山はいや高きなり
霜柱踏んで山路の始まれリ
冬うらら目白が食べるコムラサキ(小紫)
大船や打ち水新た冬の宿
高まれば汗かくほどに冬着脱ぐ
山桜並木となるや冬木道
枯木立栗鼠は人見て遠ざかる
モクレンの冬芽それさえ温みあり
なべて石隠す落葉や坂の道
冬青き林にひそと石仏
どこまでも冬青き葉の山路かな
羊歯の生ゆ里山のげに懐かしき
鈍色に光る相模の冬の海
雲ひとつなき冬晴れの二子山
夜が迫る冬の鎌倉そぞろ行く
冬の夕客待ち顔の車引き
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