2018-04-23
囀りは春の季語。地域別句集『飛騨紬』に収めた一句。別に”さへづりや二筋はしる平湯径”もある。
富山市で新聞記者の傍ら飛騨の山に遊んだ。また飛騨の鉱山会社の俳句会に選者として招かれた。山の好きな普羅には楽しい飛騨行きであっただろう。富山市に来てから、ナ―ゲル(鋲)の登山靴やピッケルの原型のストックも購入して使用している。(ビブラムゴム底の登山靴は昭和20年代半ば以降に輸入)雪山登山の技術の心得はあった。今はスカイラインが開通してクルマで登れるが昔は平湯辺りから登山していた。
4月ならばまだ雪もあり、前山辺りでの吟と思う。林の中の登山道を歩いていると真っ青な空に浮かぶ乗鞍岳が見えた。林に棲む小鳥のさえずりが聞こえた。あたかも乗鞍岳の上で囀るように。
中央アルプスでの経験では、6月ごろ、山中ビバークすると、夜明けとともに一斉に小鳥が啼きだす。小鳥には癒されます。
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